|
|
|
子どもの劇を見ませんか
小学生や中学生など子どもたちが演じる劇がおもしろい。 子どもたちが演じる劇としては、学校のクラブや部活動で年間を通して活動しているもの、学芸会などの、学級や学年を単位に取り組まれるもの、演劇に関係する地元のだれかを指導者として活動しているもの、等々があります。では、それらを一般の人たちが見るにはどんな機会があるのでしょうか? わが子の通う学校の学芸会や学習発表会、あるいは文化祭などで上演されるときに見ることがあります。また、町のホールや公民館などを会場にして上演される、子どもの劇団やサークルの劇を見ることができます。 子どもたちは、親や家族を含めてもっと大勢の人たちに晴舞台を見てもらいたいと願っているのです。しかし、上演の機会は、運動部の大会や競技会のようには多くはありません。それだけにその願いに応えてくれる人が増えてほしいと思います。 学校内での上演は親や家族でないと難しいかもしれませんが、地域の文化ホールや公民館などを舞台に演じられる劇はだれでも見られますし、多くの市民に見てもらえるととてもうれしいのです。 そのような演劇は次のようなところで行われています。 ●市区町村単位で開かれる催し 合同発表会・連合発表会としてその自治体内の学校が参加します。全国の自治体の数からすれば残念ながら多いとは言えませんが、札幌市・横浜市・京都市・広島市など中学校の発表会は各地にありますし、長野県伊奈地区のように一帯の郡市の学校が集まって開く催しもあります。 なお、都道府県単位で発表会を行っているところもありますが、栃木県の小学校・中学校、東京都の小学校・中学校・盲ろう養護学校、神奈川県の小学校・中学校、愛知県の中学校、大阪府の中学校などのほか、数は少ないようです。 ●地域で活動している子どもの劇団や演劇サークルの上演 北海道帯広市・青森県黒石市・山形市などのように行政が設定して展開している劇団や、地元の演劇関係者が主宰あるいは指導している劇団、等々があります。 最近増えてきているのは各地の「子ども劇場おやこ劇場」が力を入れている子ども自身の表現としての劇上演です。また、学校週5日制に伴って演劇活動が始まったという例も聞こえてきていますが、これからさらに増えていくものと思われます。 ●学校の演劇部の自主上演 高校演劇部ではよく見られることですが、中学校演劇部にも、校外に会場を借りて上演する例があります。とくに上記の合同発表会のような機会がない地域では積極的に取り組む学校もあります。また、市民文化祭のような催しに参加して見てもらおうという学校もあるようです。 この秋も各地で子どもたちの熱演が見られます。子どもの時の体験は、演劇が生活のなかに根づき、社会のなかにあたりまえの光景として広がっていくための要素になるのではないかと思います。 また、子どもたちの演劇は、ふと日常の忙しさで忘れていた“情熱”や“若さ”、“感動”を思い出させてくれるものです。「子どもがやっているから…」といって観るのではなく、ぜひ、心の糧となるように観て欲しいと思います。彼らの発するエネルギーの中から、新しい感動をきっと発見できると思います。 |
|||||
|
(文・日本演劇教育連盟・市橋久生)2002/11/4
|