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「市民と作る!!コミュニティ演劇・中編」
コミュニティ演劇(地域社会が中心になって創る演劇・劇場)が、ほとんど発展して いない日本。その中にあって、唯一と言っても過言ではないほどに積極的に活動して いるのが、「北海道演劇財団」だ。 北海道演劇財団は、地域の企業と民間の寄付金によって設立。主な活動は、演劇ワー クショップと公演。演劇ワークショップといっても、普通のワークショップではな く、「看護、介護、福祉学生のためのワークショップ」や「はたらく男たちのための ワークショップ」「演劇リハビリテーション」など、演劇の多様なニーズに応えるた めのプログラムが整備されている。 ちなみに、北海道演劇財団は、演劇の新しい可能性を模索しているわけではない。む しろ、「コミュニケーションの方法」という観点で、演劇を用いている。同財団で は、「演劇は人と人との関係によって生まれる芸術である」と考え、コミュニティの 中で経験するコミュニケーションの大切さを体験によって学んでほしい、という願い から生まれてきたワークショップなのである。 「看護、介護、福祉学生のためのワークショップ」は、”人と接することが、仕事上 で重要な要素である人”を中心にしたワークショップといえる。これら職業の人は、 公共性の強い職場でコミュニティ作りに重要な役割を果たしていて、理論ではなく、 体験よって学ぶことが出来るワークショップが最も必要とされる人々だ。この発想に 従えば、教師や営業マン、接客サービス業など、需要は無数に存在する。 演劇を芸術文化としてとらえるだけでなく、社会コミュニティに重要不可欠なツール としてとらえるという発想は、新しいコミュニティ演劇のあり方でもある。特に、日 本の場合は、演劇に対する偏見や嫌悪感が根強い。それだけに、北海道演劇財団のこ のような活動は、演劇の新たなニーズを開拓する糸口となるかもしれない。 次回は、21世紀のコミュニティ演劇について考えていきたい。 |
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2001/8/20
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