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「お年寄りも子供たちもみーんな一緒!〜演劇と福祉・3」

老人と子供たちとの交流を図った演劇ワークショップが意外と多いということをご存 知でしょうか?

養護老人ホームでは、ただ演劇を鑑賞するだけでなく、子供たち(特に幼稚園児)と 演劇を通じて交流することで、お互いの心を活き活きとさせる「演劇リハビリテー ションが」がかなりの頻度で行われています。

車椅子のお年寄りも、子供たちと輪になって「1・2・3・上!」「下!」「前!」 と掛け声をかけながら手を動かし、身体をウォームアップさせていきます。また、隣 の人に「にこっ」と微笑んだり、「おはよう」と声をかける「笑顔のリレー」や、参 加者全員が“森の動物たち”に扮し、子供の動物が親の動物からえさを貰うエチュー ドを通じて、心のウォームアップをしていきます。

さらには「優しい動物になるための修行」と題し、動物の子供たちがお年寄りの方々 に喜んでもらえることを相談して実践します。肩叩きであったり、時には物まねで あったり。子供たちは、目の前のおじいちゃん、おばあちゃんに「ありがとう」と 言ってもらうために、あれこれ頑張って考えます。言葉が不自由なお年寄りだって、 子供たちのそんな気持ちに応えようと、「ありがとう」と懸命に伝えようとします。 子供たちだって、その気持ちは十分にわかりますよね。

最後には「強くなるための修行」と題して、新聞紙をびりびりに破って雪のように降 らせたり、山のようになった新聞紙を何かに見立てて、全員がその中で泳ぐように遊 びます。普段ではなかなか味わえない開放感!子供もお年寄りもみんなが一緒になっ て楽しみます。

こうしたエクササイズを通して、子供たちは人に喜んでもらうことの楽しさを、お年 寄りは人と交流することの楽しさを体験することができるのです。

演劇が人に与えるもの、それは、心と心のコミュニケーションです。相手の気持ちを 考えたり、相手を楽しませるために試行錯誤することは、世代や障害を越えて、生き ていく上で、もっとも大切なものであることを、演劇ワークショップは教えてくれる んですね。

2001/10/15





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