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「壁を越えて、イキイキ表現活動!〜演劇と福祉・4〜」

みなさんは、障害を持った方々のお芝居などを観たことがありますか?たまに、チャ リティーやボランティアの方々による公演情報を目にしますが、もっと本格的に活動 している団体も意外と多いのです。

代表的なのは、視力障害を持つ方々のトークパフォーマンスグループ「こうばこの 会」(東京)や、「うそっぷの会」(北海道)、聴覚障害を持つ方々のグループの リーダー的存在「全日本ろう者演劇会議」などがあります。

特にここで採り上げたいのは「うそっぷの会」です。

この会は1997年に、「こうばこの会」の活動に影響を受けて結成されたボラン ティアグループです。「こうばこの会」と同じように、視力障害と言っても、全員が 全く見えない訳ではなく、弱視の人や、中途失明の人もいたり、様々です。小さい頃 から目が見えなかった人は、点字で書かれた台本を読める人がわりと多いようです
が、そうでない場合は、点字を覚えるのが大変なようで、全く見えない人は、セリフ をテープに吹き込んで耳から覚えたり、弱視の人は、文字を自分に見える大きさに拡 大したりと、個人個人にあった台本作りから始まります。

セリフを覚えたら、その言葉に“魂”を吹き込んでいきます。彼らにとっての言葉は 楽器です。派手なアクションはどうしても危険が伴うので、その分、自分の発する言 葉に全ての想いを託すわけです。魂がこもった言葉に、ちょっとした手の動きや、身 体の動作をつけることで、より豊な、彼ら独自の表現になってゆくのです。

彼らは決して自分の障害を隠そうとはしません。自分はどれだけ見えないのか、ま た、何が出来て何が出来ないのか、率直に全てを話しあいます。「朗読劇をみんなで 一緒に創るんだ!という強い目的があるからこそ、出来ることなのだ」と、代表の成 田芳春さんは語っていらっしゃいます。

健常者のお芝居だって同じですよね。お客様がいて、伝えたいものがあって、そのた めに自分の全てをさらけ出してより良い作品に近づけていく。

どうしても社会的にサービスを受ける側、というイメージが強い障害者の皆さんです が、本当は他の人々にサービスを施したい、社会に参加したい、という強い希望を 持っています。「うそっぷの会」をはじめ、その他の多くの障害を持つ方々の集まっ たパフォーマンスグループは、そんな希望を、エンタテイメントを通じて実現させて いく、素晴らしいお手本となっているんですね。

2001/11/5





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