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ビバ!稽古場!Vol.4〜せんだい演劇工房 10−BOX〜

今回は、今年6月開館予定の新しい演劇練習場「せんだい演劇工房 10−BOX (テン−ボックス)」をご紹介します。

この練習場の建設は、財団法人仙台市市民文化事業団がかねてから行なっている 「劇都仙台」の事業の一環として、地域に演劇を根付かせることを目的に始まりまし た。

「劇都仙台」とは、舞台技術者の技術向上・人材育成・ネットワーク化等々、演劇の 重点振興を目的とした事業で、「シアター・ムーヴメント・仙台 演劇プロデュース 公演」は今年で6回目を迎えます。

また、「劇都仙台2001−2003」の中では、2003年度に仙台や他の地域で の上演を目的とした戯曲を全国に公募する、「第1回仙台劇のまち戯曲賞」を行なっ ています。選考委員には、井上ひさしさんや平田オリザさんなどの著名な劇作家や演 劇評論家の名前がズラリと並び、何と大賞賞金200万円という力の入れようです。

これだけ演劇に力を入れている町なだけに、演劇練習場が今までなかったのが不 思議なくらいです。そのせいか、この練習場の建設に関しては、2000年4月から 演劇関係者との会議を公開ワークショップ形式で何度も行い、翌年12月に着工とい う凄いスピードで進んでいます。

施設の内容も「試しながらじっくり演劇を創る空間」をテーマに、大きさや設備の違 う練習室の他に、大道具を作れる作業場・工房、事務・情報交換スペース等、10の 部屋を用意して、製作面での支援もされています。練習室の利用も、公演2〜3週間 前からは集中的に使える長期利用や、日常活動を支援するために、数か月分の一括受 付等も予定されています。

また、施設自体が知的障害者更正施設の一部を改装して建てられるため、両施設での 共同事業なども視野に入れられ、社会に貢献できる新しい演劇の形を模索していく事 が可能な、素晴らしい施設になりそうです。

演劇だけでなく、仙台フィルハーモニー管弦楽団の運営補助やFIFAワールドカッ プの誘致など、スポーツや文化に重きをおく「文化の町仙台」。1つの演劇練習場を 建設するのに10年以上の歳月を(ダラダラと?)費やす町が多い中で、この町の存 在は、今の日本においては貴重ともいえます。

「社会の営みの質を決定するのは、社会の文化の質。文化の質を決定するのは、演劇 の質。演劇は、社会の言語芸術をはじめ、絵画、彫刻、音楽などの全ての芸術の実り が集結されるからである。」と井上ひさしさんは語っています。

この施設自体もさることながら、仙台市の姿勢に拍手!こんな町が次々と登場すれ ば、日本ももっと文化レベルの高い国になるのに……。そんなことを思っているの は、私だけでしょうか?

(文・K)2001/1/7





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