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ご近所劇団 Vol.2 〜市民劇団わんぱくランド〜
通に仕事を持つ会社員や学生たちが集まって、時にはプロ以上に素敵な舞台を創っ ているアマチュア劇団を紹介するこのシリーズ。第2回目は石川県にある「市民劇団 わんぱくランド」をご紹介します。 この劇団の母体は、NHK金沢放送局の専属劇団として発足した「金沢放送劇団」で す。朗読や放送劇を中心とした「金沢放送劇団」は、昭和40年にNHKから独立 し、年2〜3回の定期公演を行なっていました。そして、その中から子どもミュージ カルを中心とした巡業班「わんぱくランド」が誕生し、昭和58年、会社員や主婦、 学生が集まって、「市民劇団わんぱくランド」として分離独立を果たしたのです。 もともとは児童劇でスタートしたこの劇団ですが、現在では子供から大人まで幅広い 年齢層に楽しんでもらえるお芝居創りを積極的に進めています。特に、地元をテーマ にした創作劇には力を入れており、加賀百万石を題材にした時代劇や石川県の昭和史 をテーマにした舞台など、これまで数々の作品を輩出してきました…………。 ある日、石川県に事件が起こりました。 1997年1月、日本海沖で沈没したロシアのタンカーから重油が流出したのです。 この事件で、日本海側の各地域に重油が漂着し、大切な自然が汚染されようとしてい ました。この重油を取り除くために、分解剤の散布の他、人の手でこまめに汲み取る 作業が連日行なわれていたのです。 勿論、わんぱくランドの劇団員たちもボランティアとして参加しました。そして、そ の体験を教訓に「飛び出せマリン」など、環境問題に関する作品を次々と生み出すよ うになっていったのです。 しかし、お芝居を創り、巡業をしていると、知らず知らずのうちに資源の無駄遣い や、多くのごみを排出してしまいます。稽古場では夜遅くまで電気をつけ、劇場に出 ればたくさんのライトと冷暖房を使い、舞台裏では様々な資材が使い捨てられている のですから、これは当然のこと。 そこで、さらに1歩突っ込んだ「省エネ」のお芝居作りを始めました。チラシやポス ターに回収古紙100%の紙を使ったり、舞台セットを廃材で作ったり、1台で16 色ものカラーバリエーションをもつ省電力ライトを使ったり、試行錯誤を繰り返した のです。そして平成10年、ついに「中部通産局長賞」を受賞。演劇活動と地元の環 境を結びつけたユニークな活動が、全国的に認められたのです。 地方演劇は、“舞台”が観客に影響を与える以上に、存在自体が地域社会に貢献する というケースがしばしば見受けられます。地元を愛し、地域の活性化を願うアマチュ ア劇団ならではの、素晴らしい活動です。 プロフェッショナルの劇団でも、「お金がない」「資材がない」と嘆いているところ は決して少なくありません。ここで、地球環境にも、劇団の懐具合にも優しい「省エ ネ」活動。ちょっと真似してみるのもいいのでは? |
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(文・K)2002/2/4
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