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“はは”から“ばば”へ、いつも子どもと演劇を! 〜佐久間千代子さん〜 今、全国におよそ19,000のNPO法人があります。11月末に発足した千葉県袖ヶ浦市の「子どもるーぷ袖ヶ浦」は、おそらくその最も新しい団体のひとつでしょう。これまで13年間続いた袖ヶ浦おやこ劇場を発展・継承させたものです。 子どもが育っていく社会環境を、地域であらためて整備していこうというこの「るーぷ」で、毎月1回、5〜10歳の子どもたちを迎え、「劇ってあそぼう」と名づけた表現活動をみずからも行うなど、アドバイザー的存在を果たしているのが佐久間千代子(さくま・ちよこ)さんです。 佐久間さんは今から22年前、子どもたちが放課後やお休みの日に活動する演劇サークル「袖ヶ浦児童演劇サークル《円》」を旗揚げしました。円(まどか)のような、地域の子どもたちの演劇活動グループは、全国的に見ても当時はとてもめずらしい存在でした。佐久間さんは、まだ小学校低学年だった“わが子”も一緒に、町民会館(当時は町制)を借りて表現あそびや劇あそびを子どもたちと楽しみながら、毎年1回、劇上演まで行っていました。 1989年には、東京・神田一ツ橋の日本教育会館で開かれた第38回全国演劇教育研究集会(日本演劇教育連盟主催)でも上演し、大きな話題を集めたものです。なにしろ、毎年のこの集会での劇は都内近隣の小学校や中学校が出演するのが通例でしたから。 この間、各種の講座や研究会に積極的に参加して、子どもの演劇活動の意義や指導法について学んだり、劇あそびや演技などの体験を重ねてきたりしました。 さて、このように子どもの演劇活動を主として、佐久間さんは袖ヶ浦おやこ劇場や学童保育所の設立に中心的に関わるほか、木更津ケーブル・テレビの民話制作、木更津コミュニティラジオのコメンテーターを務めるなど、子どもを大事にした町づくり、地域文化の向上に精力的に励んできました。 そんな活動が信頼され、2001年の市政施行10周年記念市民ミュージカルでは、『サウンド・オブ・ミュージック』の脚本・演出を担当しました。上演当日、市教育委員会の課長さんが会場を見回し、「いつもの客層と違うな」とつぶやいていた言葉が印象的です。それだけ、この舞台が多様な市民をひきつけていたということでしょう。 その後、袖ヶ浦ミュージカルアカデミーを設立して(2002年)事務局長を務めながら、脚本・演出・演技指導にもあたり、子どもを含む市民ミュージカルの活動を展開しています。また、今年は佐倉市制施行50周年記念事業の「佐倉ミュージカルパフォーマンス」からも依頼され、何度も通いながら協力をしてきました。 さらには、袖ヶ浦市民会館の調光係として、市内の文化団体や高齢者教室、幼稚園などのさまざまな舞台発表会に照明ボランティアを務め、そのボランティア精神を惜しみなく注いでいます。 愛情のまなざしが、“わが子”から“孫”に変っても、地域の子どもたちを見つめる目の温かさは少しも変りません。あふれるほどの愛情を子どもたちに注ぎ、演劇や文化を身近に感じられるまちづくりをと、歩き続けています。 |
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(文・日本演劇教育連盟・市橋久生)2004/12/06
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