under


 
 
今月のテーマ
   理想の劇場をつくれるとしたら、どんな劇場を作りますか?


「演劇タイムズ」はそれぞれのメルマガスタンドから、演劇ファン、劇団関係者、フリーの俳優、プロデューサー、公共ホールの事業担当者、演劇鑑賞団体の方々など、800名以上の方々にご登録いただいております。

そこで、このコーナーでは、一つのテーマについて、それぞれの立場から自由なご意見をいただきながら、ゆくゆくは、全ての演劇ファンにとってのサロンのようになれればいいなと夢見てます。

今回の募集テーマは「あなたがもしも無尽蔵にお金を持っていて、理想の劇場をつくれるとしたら、どんな劇場を作りますか?」です。さてさて、どんなご意見が届いているのでしょうか?

+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−

まずは、ハンドルネーム「キミキミ」さん(公共ホール職員)からのご意見――。

「移動劇場」なんてどうでしょう?劇団黒テントさんが、本当にテントを張ってオープン劇場を実現させているように、いつどこでもすぐに芝居が見れるような劇場です。

運搬車1台に全部の道具を詰め込み、いざ仕込むとなるとそこから風船を膨らませるように、短時間のうちに舞台が出来上がっているというような…。

風船のように、ぷくーっと膨らんで、すぐにできる劇場なんて、素敵ですね。

「世の中の大半の人は芝居を見ることについて、興味はあっても足は運ばないという“消極派”であると認識し、これらの人をいかに積極派にしていくか」ということろからの、発想だそうです。

どんな劇場を作るかを考えるとなると、誰もが「まずは場所ありき」と考えてしまいますが、これはのっけから大胆なアイデアですね。

お芝居を観ない方々の多くには、「映画館に比べると、劇場は敷居が高くて、気軽に足を運べない」「チケットを買うのがわずらわしい」などという意見があります。さらに、地域によっては地元に劇場がなかったり、劇場があっても予算がなくてプロの公演を行うことが困難だったりという物理的な問題もあったり……。

でも、もし自分の家の近くの公園や、最寄り駅の近くの広場に劇場が突然現れたら、好奇心から「ちょっと覗いてみようかな…」という気になるかも?

「風船を膨らませるように……」という一言に公共ホール職員のキミキミさんの理想的なイメージ図が見えるような気がして、思わずグッときてしまいました。
現実だと、仕込みは大変ですものね(笑)。

+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−

お次も夢のあるご意見です。
ハンドルネーム「arahoo」さん(演劇鑑賞団体職員)からの、こんなご意見――。

作品ごとにホールを設計し建築します。
森や湖や離島など、日常から離れたところに建てます。ホールに行くまでに片道2、3日かけて行きます。観客はテントを担ぎ、自炊しながらホールを目指します。

ある日のホールは、ドビッシーの「沈める寺」のごとく、自然に溶け込んだ建物は外観を見つけることが出来ません。中に入ると、そのホールは木造のドーム建築でした。設計者はシュタイナーの思想を受け継ぐ人のようです。

ロビー(らしき場所)にロッキングチェアーに揺られたおばあさんが1人。お客さん一人一人に語りかけながらチケットをもぎっています。後ろから人を突き飛ばすようなお客は一人もいないようです。

客席には様々な椅子が不規則に並び、1つとして同じ椅子はありません。もちろん、どの席からも舞台は手に取るように見えるのです。さあ、あとはその舞台に相応しいカンパニーが現われます。

なにやら、童話のような世界……!
きっと、この公演のチケットは、鳩が運んできてくれそうです。さーて、劇場にはどんな服を着ていこうかな?なんて考えてみたりして。

この公演のチケットを手に入れたときから、すでにドラマが始まってるんですね。劇場にたどり着くまでの道のりや、劇場を見つけたときの喜び、お芝居の感動、そして、劇場を後にするときの儚さ…。

はて、「その舞台に相応しいカンパニー」とは、いったいどんなカンパニーなんでしょうか?どなたか、立候補される劇団はありません?

+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−

その他にも、こんなご意見が届いています。
ハンドルネーム「ジーニアス山」さん(演劇プロモーター)からのご意見――。

駅から近く、駐車場も広く、キャパシティーは300くらいで、客席前列から最後列までのスロープが適度で、内装、外装部分に有害と思われる材料は使用せず、劇場付きのスタッフには、生の舞台を心から愛し、共に時間を共有できる姿勢で臨んで貰える人材をおき、常に何らかの演目が上演されており、舞台の神様と呼ばれる方(いるらしい)が常に舞い降りているような劇場を、最低全国県と市レベルに作りたいです!

むむむ〜。
とても現実的に見えますが、実際には夢のような話だったりするんですよね(苦笑)。当たり前のことが当たり前にできないホールの現状に警鐘を鳴らすご意見です。「そうそう!」と首をタテにぶんぶん振っている読者の方も多いのでは?

次は、演劇は観るだけという、匿名希望さんからのご意見です。

ハコ自体については、座りやすくて観やすく、アクセスしやすければOK。気になるのはむしろ、役者とか演目とかのソフト面。なので、”無尽蔵に”お金を使うとしたら、「どうしても観たい!」って思う芝居をハコごと買っちゃうのかな。日替わりで。
あるいは、買い上げた芝居のストーリーや演出などに口をはさみまくるなんてことをしちゃうかもしれません。

かつてのヨーロッパ貴族は、こんな楽しみ方をしていたのかもしれませんよ。
シェークスピアの「ウィンザーの陽気な女房」なんかは、当時のヴィクトリア女王のために作った作品だったというお話もありますし、ね。

+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−

その他にも、夢のある劇場プランや、切実な願いの込められた「ご意見」をたくさん頂きました。ありがとうございました!

また、読者の皆様からのご感想や異論・反論も、随時こちらのコーナーで掲載させていただきますので、お気軽にメールをお寄せくださいね。

さて、第4回目の募集テーマはこちら……

 −−−−−−−−−−−−−−−−−
  日本が世界に誇れる舞台俳優は誰?
 −−−−−−−−−−−−−−−−−

イチローや松井を例に挙げるまでもなく、今、日本で活躍している人材は世界の頂点を目指しています。舞台俳優も、そろそろ世界に飛び立ってもいい頃?
そんなわけで、あなたが「この人なら世界に通用する!」と思う俳優を、男女1人ずつピックアップしてください。もちろん、その理由もぜひ。

ご意見はこちらまで――――――――
   goiken@drama-edu.net
    ・ 締切は11月2日(火)です。
    ・ 特定の個人・団体を誹謗・中傷するご意見は掲載不可です。
 ――――――――――――――――

メールフォームに「ご意見」とお書きの上、本文中にハンドルネームと年齢、ご職業をお忘れなく。本名やメールアドレスなどは一切公表いたしませんが、もし、公表を希望される方がいらっしゃいましたら、そのむねお書き添えください。

どしどし、ご意見をお送りくださいね。お待ちしてます!


※こちらのテーマは締め切りました。
 たくさんのご意見、ありがとうございました。
 ご意見、ご感想などがあれば、メールフォームよりどしどしお寄せ下さい!
 お待ちしております!


(文・O)2004/10/11