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今月のテーマ
    学校の演劇鑑賞会は必要?不必要?


「演劇タイムズ」はそれぞれのメルマガスタンドから、演劇ファン、劇団関係者、フリーの俳優、プロデューサー、公共ホールの事業担当者、演劇鑑賞団体の方々など、800名以上の方々にご愛読いただいております。

皆さんと一緒に、一つのテーマについて、それぞれの立場から自由なご意見をいただくこのコーナー。今回のテーマは「学校の演劇鑑賞会は必要?不必要?」です。さてさて、どんなご意見が届いているのでしょうか?

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今回のテーマにも、本当にたくさんのご意見を頂きました。その中の8〜9割が「必要」、残り2割弱が「どちらとも言えない」でした。そして、それぞれの立場によって、「演劇鑑賞がどうあるべきか?」というところに、論点が集中していたようです。

では、どんなご意見が届いているでしょうか。劇団側から一番多かったのが、こちら。フジロッカー・サル(プロヂューサー)さんからの、こんなご意見――――。

経験は大切ですし、必要だとも思います。無くなって欲しくも無いです。が、その前に。子どもたちにどのような芝居を見せたいのか等、しっかりとしたビジョンを持って鑑賞行事に取り組む先生がどれくらいいるのかが疑問です。

都合に見合う、お芝居を適当に選び、その時間は生徒たちと共に鑑賞せず、後日適当に感想文を書かせ終了。何だか寂しい話です。せめてその時間くらいは生徒と共に時間を共有し、その観たお芝居についていろいろ話をするぐらいはして欲しいものです。

こういうご意見は、本当に多かったです。全ての先生がそうではないのですが、演劇を全く理解していない状態で担当になってしまい、勉強しようにも忙しさが先行してしまって、予算の都合だけで演目を決定してしまう。これも、演劇鑑賞会の1つの現実でしょう。

しかし、一方では、次のようなご意見があるのも事実です。

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元教職員(68歳.無職)さんからのご意見――――。

学校の演劇鑑賞会が必要か、必要でないか。と言われたら必要と言っていいでしょう。

あまりにもひどい現実の中で、子どもたちが生きる希望を持てるような生の演劇に接することは大きな意味があるからです。
劇場に連れていってもらえない子どもがほとんどだという今の日本では、学校で総ての子どもに演劇を見せる機会をつくってやることは大切なことです。私はそういう考えで、教職についていた37年間、ほとんど毎年演劇鑑賞会を開いてきました。

問題は演劇の質です。いいかげんな劇を見せているほど今の学校は余裕がないのです。

子どもの未来について真剣に考え、今の子どもたちにどういう劇をどう見せるかをしっかりと考えた上で作品づくりをして欲しいのです。そして技を磨き、プロとして恥ずかしくない作品を見せて欲しいのです。
そうでなければ、やがて学校から演劇鑑賞会は消えてなくなるでしょう。

劇団関係者にとっては、本当に耳の痛いご意見です。
子どもだけでなく、全てのお客様に感動してもらおうと思えば、誠意を持って芝居を作り、物語を紡ぎ、心と技術を磨くことはプロの演劇人にとっては当然のことです。

しかし、舞台に立つことが「当たり前」、演じることが「ただのお仕事」、お客が見ているのは「物語ではなく自分」と勘違いしている演劇人も多かったり……(涙)。

そして、フジロッカー・サルさんのご意見と、元教職員さんのご意見がぴったりと一致した演劇鑑賞会を開くことが出来れば、必ず子どもたちの生きる力を育むことが出来ることでしょうね。

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次は、「義務教育段階では必ずしも必要ではないが、パフォーミングアーツに触れる機会があるほうが幸せだ」という、柊かおる(職業劇団勤務)さんからの、こんなご意見――――。

実施するのであれば、本当は地域の劇場(文化会館)などに出かけていって鑑賞できる仕組みを作るべきだと思っています。

会館側も地域の文化教育マネジメントとして学校に作品や企画を提案できる人材を育てることが必要です。そのためには護送船団といわれようとも、文化庁・教育委員会などが主導して、その流れを再整備することは必要だと考えます。

そうでなければこの日本では娯楽と芸術とが混同されつづけることになります。

年々、文化事業予算が削減され、また今年度から本格的に動き出す指定管理者制度によって、地域の公共文化施設のあり方が問題になっています。

この問題もまた、「誰のための文化施設なのか?」を考えれば、おのずと答えは見えてきそうなものではあるのですが、文化のあり方についての考えを持ち、熱意を持って活動している人が少ないのが現状です。アートマネジメントという言葉が多く聞かれるようになった今でも、まだまだ発展途上段階ですねぇ。。。

柊かおるさんがおっしゃるように、文化庁や教育委員会主導での再整備は必要でしょうし、また、上を動かすだけの市民や芸術・文化団体からの声も必要になってくるでしょうね。

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その他にも、本当にたくさんの熱いご意見を頂きました。
「鑑賞会で演劇が嫌いになったが、小劇場を観て好きになった」という方もいれば、逆に「鑑賞会の記憶がとても素敵に残っていたのに、小劇場を観て唖然とした」という方もいらっしゃいました。また、子どもの感受性を信じて、もっと色んなものを見せてあげるべきだ、というご意見もありました。

ただ、一番考え、改善してゆかなければいけないものは、鑑賞会の是非ではなく、見せる側の心と、見せる環境を作る側の心を一致させてゆくことなのかもしれまんね。

さて、第8回目の募集テーマはこちら……

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  劇場運営は誰がやるべき?
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今、指定管理者制度によって、公共ホールの運営が民間に委託されるようになってきています。これまで、地方自治体や文化振興財団などに任されていた状況が、大きく変化しつつあるのです。でも、そのどちらのパターンでも、それぞれに問題や課題は山積み。いったい、どんな人、どんな組織が運営すればいいのでしょう?

民間企業がやるべき?地方自治体の役割?それとも…………?!
こういう人、組織に運営してほしい!という夢や希望のご意見をどうぞお寄せ下さい。皆さんの自由な発想をお待ちしております!

ご意見はこちらまで――――――――
   goiken@drama-edu.net
    ・ 締切は3月9日(水)です。
    ・ 特定の個人・団体を誹謗・中傷するご意見は掲載不可です。
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メールフォームに「ご意見」とお書きの上、本文中にハンドルネームと年齢、ご職業をお忘れなく。本名やメールアドレスなどは一切公表いたしませんが、もし、公表を希望される方がいらっしゃいましたら、そのむねお書き添えください。

どしどし、ご意見をお送りくださいね。お待ちしてます!

※こちらのテーマは締め切りました。
 たくさんのご意見、ありがとうございました。
 ご意見、ご感想などがあれば、メールフォームよりどしどしお寄せ下さい!
 お待ちしております!


(文・O)2005/2/14