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特別取材編 vol.2
   新しいチケットシステムの登場!!


皆さんと一緒に、一つのテーマについて、それぞれの立場から自由なご意見をいただくこのコーナー。前回は、「求む!演劇界を盛り上げ るこんなチケット販売システム!」というテーマに寄せられた「いったい劇場はどう考えているの?」という質問にお答えすべく、東京を代表するホールである世田谷パブリックシアターのマーケティング担当・清水言一(しみず・げんいち)さんにお話を伺いました。

興行側が皆で使える標準形のソフトウェアを目指しているという清水さん。「チケット流通にとって決定的な転換点になる」とまでは伺っ たのですが、開発の都合上、詳しくお話していただけませんでした。でも、やっぱり興味津々ですよね。

そこで今回は、着々と進んでいるプロジェクトについて、さらに核心に迫ってみたいと思います。

Q. 現在、世田谷パブリックシアターさんが進めていらっしゃるチケット流通システムですが、ズバリどういったものなのですか?


なにぶん現在システムを開発中で、関連方面との微妙な関係もあるので、とりあえず公開可能な範囲でのお話をさせていただきます。

前回お話しいたしましたが、インターネット利用によるチケット販売システムの「楽チケ」の業務撤退にともない、次なるシステムを探さざるをえないことになったわけですが、それなりの開発費用を単体で用意するわけにはいきません。

しかし劇場や劇団が次々にホームページを開設し、メールマガジンなどを通して顧客に直接情報を届けることが可能になりつつある現在、最後に残った課題が、ネット経由によるチケットの直接販売で、これを実現するシステムへのニーズはジャンルを問わず、全国にあります。

そこで、世田谷単体へのシステム開発ではなく、広く皆が使える標準型のシステムをソフトウェアとして開発できないかと、今回お願いしたシステムメーカーに持ちかけました。メーカー側もその可能性を理解してくれて、インターネット利用によるASPチケットサービスの開発がスタートしました。

Q. ASPチケットサービスというのは、具体的にどのようなものなのですか?


ASPというのは簡単に言うと、インターネットを介して契約業者がシステム提供者のサービスを利用するというビジネスのパターンで、「楽チケ」もこの形のサービスでした。

事業者はシステム提供者と契約後、自社のパソコンからログインして、システムを利用することになります。事業者にとってASPのメリットは、先ず開発費用がかかりません。費用として負担するのは、定額のサービス利用料になります。

またシステムのバージョンアップも自動的に享受できます。単体で開発費用を負担する必要はなく、初期費用や追加開発費用もかからないというのは、大きな魅力です。

一方、誰もが使う標準型システムなので、個別の要件には対応できず、ある程度業務を標準に合わせる必要が生じます。しかし、インターネットによるチケット販売の要件については、各方面へのヒアリングを重ねてきており、現段階でほぼあらゆるニーズに応えられるシステムになっていると思います。

Q. 新しいチケットサービスではどのようなことが可能になるのですか?


主なポイントとしては、パソコンと携帯を利用してチケットの予約、購入ができる。チケットの申込は、先着順のほか、抽選予約も可能。会員割引等、限定顧客サービスにも対応。顧客データは個別に管理され、劇場側に帰属。代金決済はクレジットカードのほかコンビニも利用できる、といったところです。

さらに当初はそこまで求めていませんでしたが、パソコン利用の場合は顧客が席番を指定してチケットを購入できることも可能になり、現在望み得るほとんどの要件を満たしています。

Q.このサービスを利用したい場合はどのようにしたらよいのでしょうか?


このサービスは大きく分けて2つのコースがあります。一つは、劇場で扱うすべてのチケットを管理する機能、いわゆる票券管理システムのコースと、自社ホームページから販売する座席だけのオペレーションを行う、自社券売システムのコースです。

すでにパソコンなどで票券管理を行っている劇場や劇団は、プレイガイドに配券する要領で、自社売り分のチケットを券売システムに登録すればOKです。

このように、それぞれの必要に応じて、どちらかのコースを選んで、業務を開始してもらいます。

Q.ところで、費用はどのくらいかかるのでしょうか?


まだ確定ではありませんが、票券管理システムの場合だと、月額20万円くらい。また、券売システムの場合だと、1公演登録あたり3万〜5万円くらい。販売手数料は一切かかりませんが、チケット1枚につき100円くらいのシステムチャージが必要になりそうです。

その他クレジットカードやコンビニ支払いの手数料はそれぞれ必要になりますが、その費用をサービス料として顧客に負担してもらう設定も可能ですし、何より従来のプレイガイドにかかっていた費用を考えれば、圧倒的なコストダウンが実現できるはずです。

Q.いつごろこのサービスはスタートできそうですか?


今の予定では11月に票券管理システムがスタートし、その後まもなく券売システシステムがスタートする見通しです。インターネットによるチケット販売システムとしては、機能面、価格面からみて待望のものが実現することになると思います。

このサービスはソフトウェアです。大手や中小を問わず誰でも使える標準システムを皆で使うことで、これ以上個別に開発コストをかけず、顧客へのチケットの直接販売を促進し、皆の知恵を集めてどんどんバージョンアップしていくことができるようになります。

冒頭に申し上げました通り、開発の真っ最中ということもあり、詳細まではお話しできませんが、まもなくすべての内容を皆さんに公開できると思います。その折はまたお知らせいたしますので、どうぞ今しばらくお待ちください。


お話を聞いていると、本当に理想的で、どうして今までなかったんだろうと思うような内容です。これによって、おそらく興行側とプレイガイドとの関係も変わってくるでしょうし、役割もはっきりしてくることでしょう。広報の方法も大きく変わることが予測できますよね。

また、Webサイト上に多くの情報が掲載され、広くユーザーまで行き渡ることで、創作側の競争の場ともなる可能性もあります。そうなれば、よりクオリティーの高い作品が増え、コアな演劇ファンのみならず、多くの人々の興味関心を惹くことができるのではないでしょうか。

これから、どんどんと面白くなってゆきそう。目が離せませんよ!!皆さんも、是非ご期待ください!!

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さて、次回の募集テーマはこちら……

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  私が観劇した戦争ものがたり
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終戦から60年……。その間、演劇分野では、戦争というテーマに真正面から取り組んだ作品が数多く生み出されてきました。そして今も、現代の演劇人たちがそれぞれの視点で戦争を描いた作品を数々発表しています。

そこで、あなたがこれまでに観劇した“戦争の作品”を教えてください。その作品に出会ったのはいつなのか、それを観劇して、あなたはどんなことを思ったのか、その時の感想をぜひともお寄せください。

古い作品でも、新しい作品でも結構です。戦争について、日本の演劇がどんなことを伝えてきたのか、演劇は、平和のために何ができるのかを考えるきっかけになることを願っています。

たくさんのご意見、お待ちしています!

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   goiken@drama-edu.net
    ・ 締切は8月3日(水)です。
    ・ 特定の個人・団体を誹謗・中傷するご意見は掲載不可です。
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(構成/文・O)2005/7/11