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今月のテーマ
   演劇鑑賞会の思い出


「演劇タイムズ」はそれぞれのメルマガスタンドから、演劇ファン、劇団関係者、フリーの俳優、プロデューサー、公共ホールの事業担当者、演劇鑑賞団体の方々など、800名以上の方々にご愛読いただいております。

皆さんと一緒に、一つのテーマについて、それぞれの立場から自由なご意見をいただくこのコーナー。今回のテーマは「演劇鑑賞会の思い出」です。
さてさて、どんなご意見が届いているのでしょうか?

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まずは、演劇鑑賞会が素敵な記憶になっているというKAZ(俳優)さんからの、こんなご意見――――。

小学校の時、上野で演劇鑑賞会があり、そのとき観たのが「昔々、象が来た」という芝居。

内容はあまり覚えてません。平安時代だったか、江戸時代だったか、とにかく時代劇で、「象」という動物がまだ知られていない時代の日本に「象」がやってくる、という話。最初はものめずらしいので、皆「象」を大事にするのですが、そのうち飽きが来て、象を邪険に扱うようになる。という話だったと思います。

びっくりしたのは、舞台上に「象」を出したこと。勿論本物ではなく、中に人が二人入る精巧な着ぐるみなのですが、一見しただけでは本物か偽物かわからないくらいの「象」で、これにはびっくりしました。今考えても、普通の舞台のプロットではないです。大人になってからわかったんですが、この芝居、劇団四季のものだったんですね。どうりで(笑)・・・。

このとき、「芝居ってすごいな。」と思いました。まあ、象だけでなく、内容的にもメッセージが強いものでしたしね。人に対して主張を表現することに魅力を感じましたね。

小学校の演劇鑑賞会で衝撃を受けて、「俳優の仕事に憧れた」「舞台の素晴らしさにとりつかれた」というご意見は他にもいただきました。中には、物語が好きになって、嫌いだった読書が好きになったというご意見もありました。嬉しい限りですね。

演劇としてのストーリーはもちろんのこと、”演劇という世界”、”俳優という仕事” の存在を子どもに伝えることができるのも、鑑賞会の役割かもしれませんね。

だって、子どもにとっては「俳優=テレビ」というイメージしかないですもの。。。。

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次は、全く対照的に演劇鑑賞会が嫌いだったという、匿名さんのこんなご意見も――――。

小学校の演劇鑑賞会の時、どこの劇団の何という演目だったかは全く覚えていないのですが、とにかく苦痛な時間だったことを覚えています。体育館に入れられて、ずっとお説教をされているというか、何だか押し付けがましいというか…。子どもながらに、「バカにされている」という感覚があったのかもしれません。

その後、親に連れられて行った「吉本新喜劇」や「宝塚」を観て、舞台の楽しさを教わったから良かったのですが、親がそういう環境を与えてくれなかったら、今は全く舞台には触れていなかっただろうと思います。

ちなみに、小学校の演劇鑑賞会は、翌年から映画になっていました。

このような声はよく耳にするご意見ですが、本当に、演劇関係者にとってはとても耳の痛いご意見です!我々演劇関係者がもっと真剣に考え、改善してゆかなければいけないことです。

学校の演劇鑑賞会を専門に巡回している劇団は多数あり、そのものが大切な市場になっているのは理解できますが、その市場にいる劇団の新陳代謝が悪くて、劇団同士が切磋琢磨するチャンスがないのが大きな理由でもあります。

子どもたちが観たいものと大人が見せたいものとのギャップ、演劇の質の問題、演劇鑑賞会を行う上での演目の選定の仕方等々、課題が山積みだということを浮き彫りにされた気がします。そして、このままだと、市場全体が停滞していくのは当然なのです。

むむむ。この悪循環をどうすればよいのでしょう。読者の方で、「私はこう思う!」という方がいらしたら、どうぞご意見をお寄せ下さい!この場でもっともっとディスカッションしたいところです。

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その他に、匿名(演劇プロデューサー)さんのこんなご意見です――――。

僕が小学生・中学生の頃の演劇鑑賞会は、学校の体育館で行われていました。演目などの記憶はほとんどなく、授業が潰れるのが嬉しいという感覚しか覚えていません。

「劇場」という空間に初めて足を運んだのは、大学時代に友人に誘われてシェイクスピアの舞台を観に行った時でした。その時、劇場内の何だかとても神聖な空気と、舞台が始まる前のピリリとした緊張感にとても感動しました。お芝居の世界に染まってゆく劇場空間にとても驚きました。そして、初めて演劇の魅力に気付いたのです

今の演劇鑑賞会の形態は地域によって様々ですが、学校の体育館を利用した鑑賞会が中心ではないでしょうか。公共ホールと学校が提携し、劇場で行う鑑賞会がもっともっと増えれば、演劇の本当の魅力に気付いてもらうことが出来ると思います。また、そうすることで子どもたちがホールに興味を持ち、足を運ぶ機会が増えると思います。

劇場という空間は、とても大きな意味を持っていますよね。また、体育館というだだっ広い空間は、そもそも演劇を上演するのにふさわしくない場所でもあります。

演劇鑑賞会を中心に活動している劇団の中には、そんな場所でも楽しんでもらうためのノウハウを研究されているところもありますが、専用の劇場で観るのとはやっぱり比べ物にはなりません。

学校からホールまでの交通など、課題はたくさんありますし、費用の問題もあります。いろんな問題をクリアするために、まずは学校と公共ホールがもうちょっと仲良くならないといけないなというのが正直なところ。こういう機会に場所を提供するのが公共ホールの役目だと思うのですが、いかがでしょう……?
異論反論お待ちしてます。

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今回もたくさんのご意見をお寄せ頂きましてありがとうございます。

やはり、学校での演劇鑑賞会が初めての演劇体験だという方がほとんどでした。劇団関係者には、この仕事の責任の重さを理解し、喜びを誇りをもって質の向上に努めていって欲しいと、本当に思いました。

そして、鑑賞会を取り仕切る関係者の方々にも、是非たくさんのお芝居を観て知って欲しいと、切に願います。

さて、次回の募集テーマはこちら……

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   劇場で遭遇したイヤ〜な光景
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上演中の携帯電話や、制作のいい加減な対応など、あなたが劇場で遭遇したイヤ〜な光景や体験エピソードを募集します。劇団と観客のマナー&クオリティの向上を目指すためにも、「こんなの駄目!」と大声でうったえて、改善していきましょう!

ただし!個人・団体が特定されてしまうようなご意見はNGです。その場合、編集部で該当箇所を削除・編集させていただきますので、予めご了承下さい。

皆様のご意見、お待ちしております!

ご意見はこちらまで――――――――
   goiken@drama-edu.net
    ・ 締切は10月6日(木)です。
    ・ 特定の個人・団体を誹謗・中傷するご意見は掲載不可です。
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どしどし、ご意見をお送りくださいね。お待ちしてます!


※こちらのテーマは締め切りました。
 たくさんのご意見、ありがとうございました。
 ご意見、ご感想などがあれば、メールフォームよりどしどしお寄せ下さい!
 お待ちしております!



(構成/文・O)2005/9/12