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チケット販売の方法 part3〜次世代型のチケット販売編〜

チケット販売においては、80年代から始まったオンラインコンピュータシステムの導入により、店頭販売ではなしえなかった大量販売を実現した。エンタテイメントファンにとっても、プレイガイドを渡り歩く苦労が解消され、消費者と関連業者とのニーズが見事に一致した。

そして、日本のチケット販売方法は、利便性や安全性、確実性の向上を目指して進化し続けている。今回は、次世代型のチケッティングシステムを覗いてみよう。


●従来のチケッティングシステム

チケッティングシステムとは、オンラインコンピューターを利用したチケット流通システムのこと。今までの主流は、電話でオペレーターと話ながらチケットを予約し、店頭へ予約番号を持って行く「電話予約販売」や、直接店頭で購入する「店頭販売」が主流であった。

そして、最近のインターネットの普及により、自宅のパソコンからも予約・購入ができるシステムが導入された。これは、ネットでチケットを予約すると、登録した住所へチケットが郵送され、カードや代引きで簡単に決済できる。そのため、販売店まで足を運ぶ手間がはぶけ、若者を中心に利用者が増加している。

どの方法も、管理センターとオンラインで結ばれたコンピューターがその時点での一番良い席を選び、チケットの予約・購入が簡単に行える。

つい数年前までは、休日の朝から電話にかじりついたり、プレイガイド店舗に前日から徹夜で並ぶなど、必死になって人気チケットを購入していた。そんな非合理を解決しながら、今もさらに進化し続けている。

現在、チケッティングサービスの中心となっているのは、「e+(イープラス)」と「チケットぴあ」の2社だ。


●チケッティングサービス・e+(イープラス)編

いち早くインターネットチケッティングに注目したのが、ソニーグループとセゾングループが合同で作ったチケット販売サイト「e+(イープラス)」。チケットセゾンのチケットビジネス経験とソニーのネット技術が合体し、新しいチケット購入のスタイルを提供することを目的に誕生した。

e+では、「プレオーダー」と「一般発売」の2種類のチケット申込方法があり、チケットを購入する際、事前に会員に登録(無料)する会員登録制を用いている。

会員になることで、各アーティストの情報やチケット販売情報をメールマガジンで知ることができる。それと同時に、e+にとっても、顧客の情報・趣味・嗜好・購入実績などを全て管理することができるので、効率的なプロモーションを行えるのである。

中でも、「プレオーダー」システムは、一般発売前に設定された一定期間内に申し込むことによって、抽選で一般発売前にチケット入手できるチケット購入方法。このシステムにより、チケット発売日当日、チケットを購入するために、電話をかけ続けたり、直売店で並んだりする手間が省ける。

他にも、会員限定の「ハーフプライスチケット」など、インターネットによる低コスト事業ならではのサービスが満載。また、iモード・EZweb・J-SKYからのチケット販売も行っており、デジタルメディア販売に重点を置いた販売方法もとっている。


●チケッティングサービス・チケットぴあ編

コンピューターチケッティングをいち早く実現したパイオニア、「チケットぴあ」。「@チケットぴあ」や、iモードでチケットを購入する「i-modeチケットぴあ」など、こちらもまた、ネットワーク・システムを利用したデジタル販売に力を入れている。

また、ぴあでは、これまでオペレーターを介して行っていた電話予約販売を大幅に改善するべく、音声認識・音声合成システムの導入を視野に入れている。これは、チケット購入者が電話で「ジャンル名」「アーティスト名」などを話すと、システム側が言葉を認識し、現在販売可能になっている日時、会場名などを音声合成により案内するというもの。

これによりオペレーターを介さずに予約を進めることができ、また、コンピュータに不慣れな客層への強力なフォローともなる。

そして、開発が待ち望まれているのが「デジタル・チケッティング・システム」だ。

これは、電子マネーの技術を応用して、チケットの権利情報をデジタル化し、それを携帯電話などのモバイル機器やICチップの埋め込まれた専用カードなどに送信して、そのままチケットとして使えるようにするものだ。

このシステムは、2002年4月にはジュビロ磐田スタジアムで開催されたJリーグ公式戦においてICカードを利用した実証実験を、12月には横浜アリーナで行われたMr.Childrenのライブにおいて、赤外線通信機能の付いた携帯電話を利用した実証実験を行い、より利便性の高いサービスを追求している。

このように、デジタルメディアでのチケット販売は、現在、有効な販売ツールとして、様々な試行錯誤を行いながら、ユーザーにとってより使いやすいチケッティングシステムへと変革を遂げているのである。

チケッティング技術は進化している。しかし、多くの人々が身近に演劇や音楽を楽しめるはずの公共ホールのチケット販売方法は驚くほど原始的だ。この状況は、都市圏よりも、地方にゆくほど顕著である。東京・大阪のエンタテイメント二極集中を打開するために、地方公共ホールのチケット改革は、もっとも大切な手段の一つかもしれない。


●参考ホームページ
    チケットぴあ   http://t.pia.co.jp/
    e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/index.html



(文・M)2003/3/10