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ブロードバンド part2〜学校にブロードバンドがやってくる!〜
駅や繁華街で行われているADSLのプロモーションももはや珍しくないほど、「ブロードバンド」は全国に普及してきた。そして今、演劇業界・教育業界はもちろん、さまざまな分野が、ブロードバンドの影響を受け始めている……。 今回は、ブロードバンドの教育における可能性を考察してみよう。 ●学校にブロードバンドがやってくる! 近年、急速に発展する高度情報化社会に対応するため、学校現場でもコンピュータやインターネットに関する教育が重要視されている。 文部科学省では、「2005年度までに、すべての小中高等学校がコンピュータを活用できる環境を整備する」として、学校のPC環境の整備やインターネットへの接続、教師への研修の充実、教育用コンテンツの開発・普及、教育情報ナショナルセンター機能(※1)の充実などを推進している。 しかし、校内コンピュータやLANの導入に対しては、「生徒のプライバシーが外に 漏れないか」「有害・違法な情報が生徒の目に触れないか」という懸念の声も多く、この問題を解決する為の様々な技術が研究されてきた。 そんな中、家庭用CATVインターネットサービスにおいて約4割のシェアを持つ大手ISP、アットネットホーム(株)が提供している「@NetSchool(アットネットスクール)」では、学校教育向けに特化したウィルスチェックと、コンテンツフィルター機能を含むアプリケーションサービスの提供を、6月2日より開始した。(※2) このサービスはCATV専用回線で、もともとセキュリティ面に優れている上に、ウィルスチェックやコンテンツフィルターに定評の高いトレンドマイクロ社と提携しているとあって、かなり信頼性が高い。 まずは、須高ケーブルテレビ株式会社と提携した長野県須坂市内の小中学校15校への提供が開始されたという。 ●ブロードバンドを使った刺激的な授業! これまで、教育現場でのコンピュータを使った教材は、CD-ROMでのマルチメディア教材が主流だった。しかし最近では、ブロードバンドによる「常時接続」を活かしたオンライン教材に注目が集まっている。 オンライン教材では、アップデートな情報をいつでも更新できるので、常に最新の内 容を学習することができる。また、その内容自体をみんなで共有することができるので、クラスや学校の枠を超えて、全国での閲覧が可能になる。 例えば東京在住の子どもが、北海道在住の子どもと自由研究の成果を発表しあったり、一緒に研究をしたりと、遠い地域の仲間とコミュニケーションを取りながら学習を進めてゆくことができる。さらに、こうした活動を通じて、社会の中でのマナーや常識を自然に学ぶことができるようになる。 かつて、子どもの頃のコミュニティと言えば、近所の友人やクラスメイト、同じ塾に 通う生徒同士に収まりがちだが、インターネットを通じて、遠い土地の友達とタイム リーに意見や情報を交換できる。もちろん、まだ懸念すべきことは多数あるが、この 活動自体がとても刺激的で、発見の多い学習になることは間違いない。 ●世界教育の可能性 ブロードバントを使った教育は、家庭内での学習にも変化をもたらしている。 完全学校週5日制により削減された授業時間を補うために、塾へ通う子どもも多いが、先に述べた「@NetSchool」は、大手進学塾の講師の講義を、映像で配信する サービスを行なっている。 他にも、ギガビジョンが開始した「インターネットID塾e点(※3)」では、“弱点 克服システム”や“学習カルテ”などを用意し、個々の学習レベルに対応するよう工夫をこらしている。 これによって、少なくなった学校での学習時間を補えるだけでなく、クラブや習い事 の合間をぬって、自分の好きな時間に勉強できるようになった。また、都市に集中し た有名塾の授業が全国で受けられるということで、受験生を持つ家庭ではかなり好評なようだ。 また、アットネットホーム(株)では、他社と提携して「アットマーク・インターハ イスクールBB」を開設した。これは、インターネットを利用した新しい教育システムで、通信学習によって規定の単位を取得すると、米ワシントン州インディペンダン ス高校の卒業資格が得られ、大検なしで大学や専門学校の受験資格を獲得することができるというシステム。 対象となるのは中学生と高校生だが、不登校児や、海外への進学希望者など、様々なタイプのユーザーが利用できるため、今後、新たな教育モデルとなることも。 もはや、ブロードバンドは演劇業界にも教育業界にも、大きな波紋を落としている。 しかも、現在進行形で今も進化を続けている。今後、どのようなブロードバンド活用法が生まれるのか。まだまだ目がはなせそうにない。 (文・M) ※1)教育情報ナショナルセンター : http://www.nicer.go.jp/ ※2)アットネットホーム(株) : http://www.jp.home.com/contactus/index.html ※3)インターネットID塾e点 : http://www.eten.co.jp/ ※4)アットマーク・インターハイスクール : http://www.inter-highschool.ne.jp/ |
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(文・M)2003/6/9
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