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真っ直ぐに、前向きに!〜イエローマングループ〜
日本で活動している劇団は数限りなくあります。しかし、そのほとんどが一般には知られていないのが現状です。日本の演劇業界が、他のエンタテイメント業界、アート業界に比べ、マイナーであり続けているには、必ず、明確な問題があるはず―――。 このコラムでは、現在活躍している劇団にアンケート取材をし、劇団の現状やそれぞれが抱えている問題点、演劇が広く社会に認識されるにはどうしたらいいのかなどのテーマを共に考え、演劇の魅力をより多くの方々へ知っていただくための方法を考察してゆきます。 第6回目の今回は、国内外で活躍する「イエローマン・グループ」です。 ●イエローマン・グループ 1999年シカゴにて創立されたインプロ・パフォーマンス・グループ。メンバーは絹川友梨、池上奈生美、入岡雅人、飯野雅彦。 国と国との違いを超え、言語の違いを超え、世界中の誰もが楽しめる、普遍的なパフォーマンスを展開。 その活動は、「シカゴ・インプロ・フェスティバル」や「ニューヨーク・インプロヴィゼーション・フェスティバル」などに招待されるなど、インプロの盛んなアメリカでいち早く注目され、高く評価されている。 昨年は、初のアメリカ横断ツアーを行うなど、その勢いは留まることを知らない。 また、絹川友梨はコミュニケーション教育にも力を注ぎ、インプロのメソッドを使ったワークショップを各地で展開している。 ●絹川友梨さんに、突撃アンケート取材! 「インプロ」という言葉を耳にしたことのある方は多いと思います。「インプロ」とは、「Improvisation(インプロヴィゼーション)」のこと。 事前に決められる事は全くなく、観客からもらった「タイトル(お題目)」やアイディアを、その場で即興でお芝居にするエンタテイメントです。欧米では、全国大会や世界大会などが開かれるほど人気があり、テレビやCMでもインプロの役者が沢山活躍しているそうです。 日本では、数年前から「インプロ」という言葉が聞かれるようになり、今年2月、日本では初の「東京インプロフェスティバル」が開催されました。 また、コミュニケーション教育の分野でもインプロのメソッドが活用され、急速に社会に広まってきています。 このインプロの広まり方は、「表現教育」、「コミュニケーション能力を伸ばす教育」として長い間演劇を教育に結びつけようと努力していた“演劇教育”の分野から見ると、とても画期的なことなのではないでしょうか。 今回は、そんな「インプロ」の先駆者とも言える「インプロ★ワークス」代表であり、イエローマングループのメンバーでもある絹川友梨さんに、アンケート取材をさせて頂きました。
Q・1日にどれくらいの訓練をしているのですか?
なるほど、インプロは全て即興。台本が存在せず、そこには生身の人間がいるのみです。それは、日常生活となんら変わりはありません。 私達は、普段の生活の中で、相手の出方や自分のシチュエーションを強く意識する事はほとんどないでしょう。しかし、その何気ない日常に目を向け、普段見逃してしまうような些細な出来事に発見を見出すことで、日常をより楽しく充実したものにしてゆけるのです。 また、このインプロの「即興で、柔軟に対応する」という能力は、ビジネスの世界において、仕事を円滑に進め、高い効率を得るために、とても重要になってきます。そんな大切な能力を、300種類以上の楽しいゲームを通じて体験し、伸ばしてゆけるのです。 では、今大きな注目を浴びつつある「インプロ」の舞台裏は、どのようなものなのでしょうか。
絹川さんのモチベーションの高さを感じました。 「営利目的」ではなく、舞台が好きで、インプロが好きで、その舞台をお客様にも一緒に楽しんでもらいたい!そんな強く前向きな姿勢が、今のイエローマングループや、インプロの広まりの原動力となっているのでしょう。 では次に、海外で活躍されている絹川さんから見た日本の演劇界はどのようなものなのでしょうか。
Q・日本の演劇をよくするには、どうしたらいいと思いますか?
今回のアンケート取材を通して、絹川さんの常に「前向き」な姿勢を感じました。晩成書房から出ている「演劇と教育」(4月号)の中で、絹川さんは次のように語っています。 「(ワークショップの中で)わたしが一番笑っているような気がします。そこには”共感しあえる快感”があるように思えます。」 「即興のトレーニングは、『失敗しても大丈夫』ということを学ぶためにあります。」 (「演劇と教育」4月号・晩成書房出版) 小さな失敗を恐れて、沢山の鎧を身にまとい、背伸びをしてしまう経験は、きっと誰もがもっていることでしょう。 しかし、失敗の中には必ず発見があり、それを人と共有し、笑いあい、認め合うこと。そこから、鎧を脱いだコミュニケーションが生まれます。インプロを通じて、鎧を脱ぐことを体験し、一人一人が「自分の等身大」の表現を身に付けてゆくことができるのです。 そんな、自分にも、自分以外の人にもまっすぐで前向きな姿勢が、今、社会でもっとも求められているものなのではないでしょうか。 最後に、絹川さんに、このメールマガジンに向けてのご意見を頂きました。
絹川さん、ありがとうございました! |
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(構成/文・O)2003/4/28
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