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大人が感動する演劇を!〜劇団あとむ〜
日本で活動している劇団は数限りなくあります。しかし、そのほとんどが一般には知られていないのが現状です。日本の演劇業界が、他のエンタテイメント業界、アート業界に比べ、マイナーであり続けているには、必ず、明確な問題があるはず―――。 このコラムでは、現在活躍している劇団に取材をし、劇団の現状やそれぞれが抱えている問題点、演劇が広く社会に認識されるにはどうしたらいいのかなどのテーマを共に考え、演劇の魅力をより多くの方々へ知っていただくための方法を考察してゆきます。 第12回目の今回は、劇団「あとむ」です。 ●劇団あとむ 1984年、「共に生き合う時代を一歩進めて、今は敵と共に生き合う時代を」という考えの下、演出家・関矢幸雄氏を創造リーダーに迎えて発足した劇団。全国の小学校の演劇鑑賞教室や、おやこ劇場・こども劇場を中心に活動をしている。 舞台劇から人形劇、マスクプレイなど、表現ジャンルにとらわれることなく、トルストイ、アンデルセン、C.W.ニコルなどの作品を通じて、人と共に生きることの大切さ、希望を持つことの素晴らしさを表現し続けている。 演劇の「生きた、生(なま)の表現」にこだわり、劇中の音楽や歌は、すべてマイクを使わない生演奏、生歌(なまうた)のみで構成。。 アニメーションとパントマイムを融合させた「アニメイム」(関矢氏造語)や、手話を取り入れた表現は、言葉が通じなくても、声が聞こえなくても楽しむことのできる方法として、劇団「あとむ」の最大の持ち味となっている。 ●演劇鑑賞教室にお邪魔しました 10月8日に、東京都豊島区の小学校の演劇鑑賞教室で行われた、劇団あとむの「あとむの時間はアンデルセン」を拝見させていただき、劇団員の皆さんに取材をさせていただきました。 この作品は、あとむが得意とする「アニメイム」がふんだんに盛り込まれた作品です。「アニメイム」とは、身近にある棒やボールを使って、空間にいろいろな動物や風景を作り出してゆくもので、演出の関矢さんが作り出した、遊び心いっぱいの表現方法です。 また、台詞は全て同時手話でも表現されており、時にはパントマイムのようでもあり、時にはダンスのようでもあり、私はもちろんのこと、子どもたちもグッと引き込まれているのがよく分かりました。 今回は、舞台を鑑賞した後、役者の皆さんと、劇団代表の秋山京子さんにお話を伺いました。
常に人に合い、人と向き合い、人と共に生きてゆこうという姿勢は、実際に観た舞台からも十分に感じられるものでした。そんな劇団「あとむ」さんに、今の小学校の現状や、学校演劇についてお伺いしました。
劇団あとむは、小学校へ出向き、アニメイムを使った遊びや、表現の面白さを伝える活動もしています。それも、子どもにとって、お芝居やパントマイムなどの舞台芸術の与える効果を理解していらっしゃる先生との出会いがあったからできたのだそうです。 お芝居をしていることに対して、「いつまで遊んでいるんだ」という白い目で見る大人や、演劇を志す若者に対して反対をする大人は、まだまだ多いのが現状です。そして、そういう大人に限って、実はお芝居をほとんど知らないというのも事実でしょう。 一口に「お芝居」といっても、大人が観るものから、若者層に人気のあるもの、児童を専門にするものと、いろいろなジャンルがあります。しかし、どれもが心を満たすための芸術であり、「人の心を満たす」ということは、社会へ貢献できる立派な仕事です。 子どもが心豊かに育つためには、まず、大人に「お芝居」というものを理解してもらい、大人の心を豊かにしてゆかなければいけないのかもしれません。そして、大人を魅了する素晴らしい舞台を創り続けることが、創造団体の義務なのでしょう。 ☆★劇団あとむ ホームページ★☆ 劇団あとむの作品集や、観客のアンケートなどが盛り沢山です。 どうぞ御覧下さい! >>> http://www.atomw.co.jp/ |
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(構成/文・O)2003/10/27
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