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〜全国の演劇ワークショップ体験リポート〜
 



何でもあり!のエキサイティングなコンテンポラリーダンス体験!

「コンドルズ ダンスワークショップ」
2004年2月24日(火) 朝日カルチャーセンター新宿校





「ダンスを踊ろう」と言われて、どんなダンスをイメージしますか?
ジャズダンス? モダンダンス?それとも、ヒップホップ?一口にダンスといっても、指折り数えてみ ると、いろんなジャンルがあることに気づきます。そういえば、最近では「コンテン ポラリーダンス」という言葉もよく耳にしますが、いったいどんなダンスなのでしょ う?

今回レポートするのは、学生服を身にまとった独創的な表現で人気の「コンドルズ」 のワークショップです。

コンドルズは、1996年振付師である近藤良平さんを中心に結成された、男性ばかりの コンテンポラリーダンスグループ。メンバー全員が「学ラン」というユニークな衣装 で日常的な動作をヒントに振り付けされるダイナミックなダンスは、コンテンポラ リーファンのみならず、幅広い年齢層のファンを獲得しています。近年では、海外公 演も積極的に行うなど、コンテンポラリーダンス界の新星として活躍しています。

そんなコンドルズのメンバーは、ほとんどが職業を持っており、中には教師を務める方もいるとか。ダンスと仕事を両立しながらも、華やかにダイナミックに踊り狂うコ ンドルズのワークショップ、いったい、どんなワークになるのでしょう?
PM18:30

新宿住友ビルの48階にある朝日カルチャーセンター新宿校。今回の参加者は、20代〜 40代の男女25名。ほとんどがダンス経験のないビジネスマンやOLの方々です。
このワークショップは月1回の3回講座。今日は、2回目ということもあり、参加者の皆さんの表情もすでにほぐれていて、にぎやかな雰囲気のスタジオです。
PM18:45

「そろそろはじめようか」
という掛け声とともに、振付家・近藤良平さんとアシスタ ントの鎌倉さんを中心に全員が立ち上がり、念入りにストレッチ。

「背骨は全部で17本あるんだよ」 「ストレッチはごまかさないで、しっかり伸ばさないと意味がないからね」

30分かけて念入りにカラダを伸ばしながら、力を入れるところと抜くところのコント ロールや体と心のリラックス、ダンスに必要な体つくり方を発見してゆきます。

PM19:15

ストレッチを終えてカラダがポカポカあたたまってきました。すると今度は、これまでのストレッチ運動でやったいくつかの動きを組み合わせて、流れのある動作を組み立てます。

例えば、仰向けに寝転んでストレッチしていた態勢から、体育座りになり、そこから反動を付けてコマのように回りながら、両手両足を着いたまま立ち上がる……。
一連の動きを何度か繰り返してゆくうちに、まるでダンスのように見えてきました。
これには、参加者の皆さんもびっくり。日常的な動作でも、そこに流れを感じながら 動くことで立派なコンテンポラリーダンスになるんです。のっけから、コンドルズの 創作の裏側が垣間見えたようで、誰もがワクワク顔です。

PM19:25

ここからさらに高度な動きを加えてゆきます。

まず、立ち上がり、前転します。これだけなら誰でも出来るのですが、今度は、前転の反動で片足立ちをし、そのままバランス立ちをするんです――――!
ちなみに、この動きは近藤さんも練習してやっと出来るようになったとか。

「うゎー。難しそう!」と、苦笑の参加者。早速チャレンジしてみると、案の定、悪 戦苦闘ですが、誰の目も真剣そのもの。そのうち、「おっ!できた!」という声があちこちから聞こえるようになってきました。

続いては、2人組みの動作。

座った状態のAが、ゆりかごのように前後に体を動かしながら片足立ちをし、もう1 人のBが支え役となって、Aの手を引いて起き上がる手助けをします。

この動作にジャンプをくわえたりしながらダイナミックなアレンジをくわえてゆきます。

「動きに慣れてきたら呼吸も大事にしてね。二人組の動きは、息を合わせることで、 もっともっとダイナミックできれいなものになる。心が通い合っていないと、良いダンスはできないよ」と、近藤さんのアドバイスが飛びます。
「まだまだ工夫を加えるよ!」と笑う近藤さん。

それまでのAとBの一連の動作を、2人が交互に行います。このとき、動きを止めな いで連続した動作にすることが重要。
さらに、支える側のBは、片足立ちのAを、自分の背後へ空を飛ぶように力いっぱい押し出します。このとき手は離さずに、空へ押し出すように支えます。

近藤さんは、ここでも「呼吸の大切さ」を繰り返しアドバイスします。空中へ押し出 すなどの危険な動きには、お互いの信頼関係を作ることがなにより。
双方が互いの呼吸を大事にすることで信頼が生まれ、それが深まることで、より大きな動きに挑戦できるのです。

PM20:00

3分間の休憩……。
ところが、エキサイトしているスタジオでは、ひとりも休むことなく、これまでの動 きの練習を繰り返しています。この様子を見た近藤さんも「すごいなぁ。このままつづけようか?」と苦笑い。そんなわけで、休憩は消えてしまいました。

さあ、後半戦は、手だけを使った小さな動きのレッスンからスタートです。

ダンスは大きな動作ばかりではなく、かすかな動作でも、空間を作ったり変えたり出来るんです。そ して、大小の動きを組み合わせることで、ダンスの流れにメリハリや強弱がついてゆき、よりエキサイティングになるんです。

まず、手の先に紐でくくられたハエが飛んでいることを想像し、ハエが飛ぶ方向に手 が引っ張られてゆくことをイメージしながら手を動かしてゆきます。想像の中でハエが自由自在に飛べば飛ぶほど、手はリアルでユニークな動きを見せてゆきます。
「手だけの動きも一つ一つおろそかにしないで大切にしてほしい」と近藤さんの言葉 に、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けます。

続いて、ハエの動きに近藤さんの指示を加えていきます。

近藤さんの「右!」「左 !」「落ちる!」などの声にあわせ、全員がハエに操られているかのように動作をし ます。時には、近藤さんの突然の指示に追いつけなくてうろたえるメンバーに、スタ ジオは大爆笑。けれども、動きのベクトルが合わさってゆく様は圧巻です!
さらに、ハエの動きにアレンジを加え、二人一組になり、双方が近づきながらすれ 違ったり、ものすごいスピードで近づき離れるなどの動作を加えていきます。

「音楽にあわせてこの一連の動きをつなげてやってみよう」

ここまで来ると、見事なコンテンポラリーダンスの出来上がり!必死に動きを追いか ける参加者の皆さんの表現からは、エネルギーがあふれ出ています。んー、観ている だけでなくて、自分もやってみたい!

PM20:45
最後に、リズムや足の運びなど、コンドルズ流のコンテンポラリーダンスの振付を体 験して、ワークショップは終了。近藤さんを中心にして、顔をほてらせた参加者の皆さんが集まってきます。

振付されたダンスを踊るのは、案外簡単です。でも、初めにやったように、ストレッチから体の動きやつくりを再発見できることが、とても重要なこと。このワーク ショップでやったことをこれからも生かしてほしいんです」という近藤さんの言葉 に、誰もが実感を込めてうなずきます。

こうしなくちゃいけない、綺麗に躍らなくちゃいけないなんていうルールは一切なし。日常的な動きからでも作れるコンテンポラリーダンスは、私たちに一番身近で親 しみやすいダンスなのかもしれません。

ワークショップ後の近藤さんにお聞きしました。

―――自由に表現すると言うのは、案外むずかしいことだと思うんですよ。日常的にある動きや、ちょっとしたストレッチなどを通してゲーム感覚で楽しみながら表現するこ とで、初めて自由な表現になるんです。

このワークショップでは、そういうことを少 しでも感じていただけたらうれしいです。そして、コンテンポラリーダンスだけに限 らず、ダンスは難しくないと言うことを一般の人に多く知ってもらいたいですね。

出来たら、こういったワークショップから、ダンスの楽しさを伝えていくカンパニーが立ち上がったらうれしいです。

左:コンドルズ代表・振付家 近藤良平さん
右:コンドルズダンサー 鎌倉道彦さん

「コンドルズダンスワークショップ」
朝日カルチャーセンター新宿校 
新宿住友ビル48階
TEL 03-3344-1945
コンドルズ
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-13-5-201
コンドル・スタッフ・サービス
TEL・FAX 03−5272−0991 
E-mail:katsu@condors-jp.com


2004/4/01

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