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日本の演劇教育現場に新たな動き?
“総合教育”の本格的な実施を目前にして、演劇教育に新たな動きが見られた。「演 劇教育カリキュラムが作れない」「継続的授業が出来ない」など、現在の演劇教育現 場の問題に対して、どのような答えになるのか注目を集めている。 青森県の若手舞台芸術家を発掘・養成する「県舞台芸術学校」に、演劇教育に携わる 教員らを対象とした「演劇教育コース」が新設されることになった。劇団ジャブジャ ブサーキット主宰で日本劇作家協会理事のはせひろいちさんを主任講師に迎え、6日 間で8回のワークショップを行うという。 また、必要に応じて講師が各学校へ出張し、それぞれの実情に見合ったプログラム作 りを指導したり、ワークショップを行ったりという活動も予定されており、カリキュ ラムや継続性などの問題を解消してゆく構え。教師を育成することで、近い将来には 演劇の授業を設けたいという県の意欲が伺える。 一方、北海道音更町の公立小学校では「ドラマによる表現教育」という授業が既に行 われている。講師は、同町出身の劇作家・西田豊子さん。毎月1回各校に出向いて、 身体表現を含めた90分の授業を行う。もともとは住民参加のワークショップ形式で 開催していたものに学校関係者が注目し、採用されたもので、演劇の長期的な授業科 目としては国内初とか。 5年程前に比べると、「演劇教育」という言葉の認知度が格段に高まっているもの の、一般社会では全く浸透していないというのが現状。演劇が教育の中に本格的に取 り入れられるには、一時的なブームではなく、継続的なムーブメントが求められる。 その最大のネックは、人材である。 音更町でも、西田さん以外の専門家は殆どいない。現在は2校で月1回のペースだ が、今後ニーズが高まってきたとしても、指導できる人材には限界がある。現実問題 として、月1度の授業では社会的認知度は緩やかにしか高まらず、また、1回1回の 授業も子供たちの理解度に限界を感じる。 演劇的表現に長けた“演劇人”は多く存在するが、その殆どが演劇教育に対する興味 が乏しい。教師を育成する青森県の「県舞台芸術学校」と、既に授業を実施している 「音更町」のそれぞれの活動がリンクするとき、日本の演劇教育現場に初めて大きな 動きが見られるだろう。 |
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2001/9/17
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