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新しいものを生み出す力!韓国演劇事情 現在、韓国の演劇業界は、活気付いている。というのも、ワールドカップ開催によっ て海外から多くの人間が集まる今、韓国演劇を世界に知ってもらおうというのだ。 例えば、日本でロングラン公演を成功させた「劇団ナンタ」は、JTBやPANA旅行社 などと提携して、韓国観光プログラムの中で公演を行っている。 共催国である日本との演劇交流も盛んに行われ、2000年には東京とソウルに 「日韓演劇交流センター」が発足した。2001年7月20日から日韓共同制作 「間HAZAMA」が杉並セシオンで公開され、11月には、18万人動員のヒット作 「地下鉄1号線」をBunkamuraシアターコクーンで公演することが決定している。 海外に飛び出し始めた韓国演劇。発展の秘密は、各国の優れた部分を取り入れ、 味付けし直すことでもある。 20世紀初頭に日本の島村抱月の始めた新劇運動が、やがてリアリズム演劇と して韓国へも取り入れられ、一方のアメリカミュージカルは、「楽劇」(古い流行歌 をドラマの中に盛り込み、踊りも楽しめるもの)として取り入れられてきた。 しかし、最近になって「韓国的な演劇の創造」をスローガンに、アメリカや日本の模 倣を捨て、新しい演劇を生み出そうという動きがでてきた。 それがシャーマニズム演劇だ。韓国のシャーマニズムは、音楽と踊りと語りの3拍子 がそろっているだけでなく、生と死の世界を自由に行き来しながら涙と笑いを誘う形 式を取っており、演劇的色彩が強い。 これは、韓国の個性であり、生と死という普遍性も持っていることから、これを現代 演劇と結び付けようというのだ。実際、「劇団ヨニ団コリパ」などは、これを取り入 れたミュージカルを創り、人気を博している。 日本と同様に、韓国演劇人たちも、生活が成り立つほどの収入はえられていない。 しかし、従来の習慣を破り、新しいものを作り出すことで、ビジネスとして成立させ ようとするエネルギーは、日本の演劇業界のはるか上を進んでいるともいえる。 ビジネスを無視し、自己満足的な作品を作り続ける日本の若き演劇人たちは、 この状況をどのように見つめているのだろうか? |
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2001/7/16
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