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“サクラ”は無料?スペイン演劇事情 「お祭り好きのラテン系!いつでも陽気で情熱的で、毎晩お酒を飲みながらレッツ パーティ!」というイメージが定着しているスペイン。フラメンコと闘牛とパエリア が有名な国だが、演劇もまた市民生活に深く根付いているのだ。 まず、チケットが安い。どんなに高い席でも4000円程度。最も安い席なら数百円 で観られる。ありがたいことに、毎週水曜日は「観客の日」といって、芝居や映画が ほぼ半額になる。大規模なオペラを150円で観られるとあれば、劇場に行かない人 のほうが稀となる。対する日本の劇場の値段は……。ここでは言うまい。 日本の演劇のメインとなる客層は、10代〜20代の学生・OLと、50代〜60代 の主婦。それと、「俺(私)、芝居やってるんだよねー」という一風変わった若者た ちだが、スペインをはじめとする欧米諸国では、ごく普通のサラリーマン男女やファ ミリーが劇場によく足を運ぶ。男女比率は、約半々だ。 スペインの場合、芝居が始まるのがたいてい夜の9時とか10時。だから、仕事が終 わってからでも充分間に合う。観劇後は、お酒を飲みながら感想を語り合うのが習慣 だ。 スペインの演劇事情の中で、最もユニークなのが“サクラ”の存在。これは、幕が下 りると同時に大きな声で「ブラボーっ!」と叫ぶ人のこと。芝居が始まる前、劇場関 係者に、「サクラ(claque)になりたい」と申し出れば、無料で観られる劇場も多い というから驚きだ。大らかでユニークなスペインらしさが満ち溢れている。 かの有名な「カルメン」の舞台となったスペイン。この国では、人々の大らかさと情 熱によって、演劇が生活の中に取り込まれているようだ。 |
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2001/10/01
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