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タイの演劇 〜in Asia meets Asia 2001〜
前回は、マレーシアの演劇を紹介したが、アジアの演劇活動は、地道ながらも、とて も、デイープである。次に紹介するのは、そのアジアの国際交流演劇の中でも積極的 に活動している国、「タイ」である。 タイでもさまざまな社会問題について、演劇を通じて、作品の中で民衆に投げかけて いる。 民主主義、子供売春、天然資源、環境保護、エイズ、麻薬乱用、性教育などの問 題…。様々な問題を扱った演劇団体が多い。その中でも、特に積極的な活動をしてい るのが、「Makhampom Theater Group of The Grassroots Micro Media Project」 だ。 「Makhampom」は、主に、平和問題、セックスの低年齢化と妊娠の問題、麻薬乱用と エイズについての問題を取り上げており、国内でもキャンペーンツアーを行ってい る。その他、バンコクでは麻薬乱用の問題を絡めた作品を、20ヶ所のスラム街で 上演。地元の人たちからは拍手喝さいで迎えられた。また、アメリカ・ヨーロッパへ のツアー公演も成功を収め、大きな反響を獲得した。 経済的にも厳しい中で、このようなキャンペーンツアーを行っている 「Makhampom」。 初めて耳にする人も多いだろうが、実は、すでに来日していたのだ。 今年の11月、「Asia meets Asia 2001」というイベントが開催された。『アジア現 代演劇の継続的な国際交流を!』というテーマで、今年で、三回目となる。 今年の参加団体は、インドネシア、台湾、タイ、日本。演劇やワークショップ、シン ポジウムをプログラムに、1997年から隔年で開催されている。 「Makhampom」は、6人の役者による、1時間の演劇を公演した。 タイ語と英語を使い、さらに、必要最低限のせりふだけ残し、伝統舞踊を現代的にア レンジしたダンスや、音楽をふんだんに用いることで、言語の壁を乗り越えた。 このイベントは若者をターゲットにしたもので、実際に日本の若い劇団も出演してい る。しかし、その情報があまりにも広がっていないという事実は、とても心苦しい。 アジアの演劇を通じての国際交流は、まだまだ一般に認知されていない。 しかし、「Asia meets Asia 」では、ワークショップやシンポジウムで、各国の人々 が直接的に交流できるプログラムを設けるなど、新たな試みを次々と企画し、多くの 人々の参加を待っているのだ。 晴らしい才能を生み出してゆくマレーシアの演劇を観 ると、演劇の可能性が想像以上に大きいことを、思い知らされる。 |
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(文・TMK)2001/12/17
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