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台湾の演劇〜Asia meets Asia 〜 

アジアで活躍する劇団が集結した「Asia meets Asia 2001」。このフェスティ バルに参加した劇団を紹介してきたが、今回は台湾の演劇を紹介したい。

台湾からは「身體氣象館」というパフォーミング・アーツ集団がフェスティバルに参 加した。パフォーマーは、小劇場役者、役者兼プログラムデザイナー、パントマイ ミスト、失明した盲人学校の先生や、同じく失明したアコーディオン奏者など。 あらゆる環境に生きる役者がそろっている。

身体を駆使した激しいパフォーマンスを得意とするこのカンパニーは、台湾のパ フォーミング・アーツ界ではかなり有名である。また、東京やシドニー、サンフラン シスコ、アムステルダムなどの様々な芸術家とコラボレーションを重ね、積極的に世 界に向けて発信している。さらには、若い世代のパフォーマーたちにも、国際的な顔 ぶれが集まる芸術祭への参加を呼びかけ、常にセンスを磨き上げなければならないと 提唱するなど、台湾の舞台芸術の新しきオピニオンリーダーとして、今や無くてはな らない存在になっている。

一方、台湾には伝統を頑なに守る演劇がある。

台湾の演劇は中国から入ってきたものが多いのだが、「歌仔戯(ゴアヒ)」は台湾生 まれ、台湾育ちの唯一の伝統芸能である。「歌仔戯」とは台湾語を使ったオペラのよ うな劇で、もともとは歌のみで構成されていたらしい。一般的にも人気の高い「歌仔 戯」だが、それを専門的に上演する劇団「明華園」の評価が最も高い。

「明華園」は、70年もの歴史があり、芸術、文化に対して理解がされなかった厳し い時代を経て、やっとその芸術活動が認知されるようになってきたという。自分たち の国の独自の文化を残そうという力。そして、それをバックアップする人々の力に よって、この伝統芸能が息を吹き返した。今、「歌仔戯」は台湾のオペラとして世界 からも注目を集めるようになった。「明華園」の一徹とした活動と優れた表現力の影 響は、予想以上に大きいのだ。

伝統芸能、新感覚のパフォーミング・アーツ、現代演劇・・・。
アジアの熱いタイフーンが、隣国・台湾からひしひしと伝わってくる。
「Asia meets Asia 」は、地域は違えど、演劇に対しての熱意をアジアの中で共有 し、一緒に演劇を楽しみ、造ろうというフェスティバルである。これからももっと日 本の演劇も影響を受けるべきだし、なによりも影響を与えることができるようになり たいと強く思う。

(文・TMK)2002/01/21




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