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只今、注目度ナンバーワン!カナダの演劇

カナダは芸術に恵まれた国である。文学、ダンス、音楽、映画、演劇・・・。たくさ んの芸術家たちがカナダ独自の芸術を世界に発信している。

最近のカナダには、世界をリードするようなカンパニーや人材が次々と誕生してい る。カナダのケベック州が誇る世界的なサーカス団「シルク・ド・ソレイユ」は、演 劇とサーカスと音楽を融合させた「サルティンバンコ」「アレグリア」などを発表 し、世界中にエンターテイメントの革命をもたらした。また、同じくケベック州出身 の演出家ロベール・ルパージュは、演劇に美しいビジュアル的な表現を取り込み、 ヨーロッパでも高い評価を獲得している。その他にも、今、カナダの演劇が世界各地 を席巻しているのだ。

カナダ演劇の中でも、ここ数年で特に注目を集めるようになったのは、戯曲だ。最近 では、「ミシェル・トランブレ」の作品が、世界20カ国語で翻訳されるようになっ たのはよく知られている。また、日本でも「メープルリーフ・シアター」というカン パニーが、カナダの戯曲を掘りおこし、日本各地でその素晴らしさ伝えようと上演し ている。

「メープルリーフ・シアター」は、2000年に、戯曲翻訳家・吉原豊司氏と、文化 座出身の演出家・貝山武久氏によって旗揚げされた。このカンパニーでは、多くのカ ナダ演劇の脚本を発掘・翻訳し、オリジナルな視点を加えて、クオリティの高い舞台 を発表し続けている。ちなみに、2002年の秋には、カナダ演劇の傑作といわれる 「びっくり箱(トゥモロー・ボックス)」の公演を予定している。

こうした「メープルリーフ・シアター」の活動について、カナダの劇作家たちは、 「カナダと日本の2つの国の観客が、文化の違いを超えて、普遍的な笑いと涙に結ば れるのを目の当たりにするのは感動的だ!」と、拍手を送っている。シルク・ド・ソ レイユやロベール・ルパージュの登場まで、カナダの演劇はあまり話題にならなかっ ただけに、自分達の国の戯曲が翻訳され、他の国の演出家によって上演されること は、「大きな自信につながった」という。

かつてはイギリス・フランスの両国の植民地支配を受け、いまだに英語とフランス語 が併用されているカナダ。様々な文化のいいところを取り入れて作り上げられる舞台 芸術には、さらなる進化の余地がまだまだ残されている―――。

(文・TMK)2002/3/4




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